2026年9月23日

Asian Independent Publisher and Bookstore Association

今日の議題 第一弾は Asia Book Market 2027(3月21〜22日/前夜祭3月20日・北加賀屋フリー同時開催)

1前提

2アソシエーションをつくる

年間を通じて本が流通し、発信される母体として、アジアの独立系出版社・書店のアソシエーションをつくる。

バリューブックスが、その最初のスポンサーになる。第一弾は、次回のアジアブックマーケットにする。2日間のフェアで終わらせず、本がさばけ、読者が育ち、次の国へも広がる仕組みの出発点にする。

対象 内容
団体 任意団体として、一緒に立ち上げる
スポンサー 最初はバリューブックス。余った本を下代で買い切ること、チケット販売をサポートすることで支援
第一弾 2027年3月のアジアブックマーケット

仮称。AIPBAみたいな略称。形態は任意団体→一般社団法人?

Asian Independent Publisher and Bookstore Association アジアの独立系出版社・書店のアソシエーション

対象はアジア、とくに地理的には近いのに、国によって言語が違い、言語人口も、国内の出版需要も、それほど大きくない地域である。

大手の出版社や書店は、企業としてすでに必要な大きさを持っている。この団体がつなぐのは、多様な表現をし、それぞれの国の文化を伝えようとしている独立系の出版社と書店である。小さなプレイヤー同士が互いを知り、国境を越えてコミュニケーションするためのネットワークにする。大手と敵対するものではない。大きなところ同士は、ビジネスとしてすでにつながっている。つながっていないのは、各国の小さな存在同士である。

こういう団体は、本来もっと早くできているべきだった。できなかった最大の理由は、言語の壁である。生成AIによって、意思疎通や、相手の本がどういうものかを知ることがしやすくなった。質の高い翻訳や通訳には、いまも人間の力が必要である。会員が得意な言語で書き、ほかの会員が自国語へ機械翻訳して読む。言語を切り替えながら読める仕組みも、以前より簡単につくれる。小さな者同士でも国境を越えてつながれる条件が整ったので、今年スタートする。

出発点は、アジアブックマーケットを主催してきたチームである。『本の未来を探す旅 ソウル』『本の未来を探す旅 台北』の取材を通じてつながってきた。韓国と台湾のネットワークが、アジアブックマーケットを続けてこられた土台になっているため、以下の人たちに最初に声をかける。

韓国の先には韓国の、台湾の先には台湾の、独立系書店・出版社のネットワークがある。日本でも、独立書店ネットワークや独立出版社エクスポのように、独立系のつながりができはじめている。そのメンバーにもそれぞれ声をかけながら進める。

3バリューブックスがスポンサーになる

スポンサー企業は、各国から募る。最初のスポンサーは、日本のバリューブックスである。いったん、渡航費を現金で渡すことではなく、オンラインの販売プラットフォームとして、本を下代で引き取る同じ形が取れるスポンサーを各国で探し、各国でブックフェアが開催できるようになることが目標。

バリューブックスが在庫を引き取る意味は、韓国・台湾のブックカルチャーが好きな人が、本を知り、バリューブックスで買い、ユーザーになることにある。買い取った本が売れなければ、このスポンサーシップは成り立たない。会場、プレスリリース、事前告知などで発信する。

あわせて、バリューブックスのサイトで、KITAKAGAYA FLEA&ASIA BOOK MARKET のチケットも販売。これまでチケットは STORES で販売しており、主催者側の決済手数料は販売額の5.5%~などかかっているとして、バリューブックスのサイトで販売することでこの手数料をゼロにし、それを原資にコーディネートチームの人件費や通訳の追加、ボランティアの管理などの経費に充てる。

4第一弾は、次回のアジアブックマーケット

このアソシエーションの第一弾を、次回のアジアブックマーケットにする。

4-1. 本の持参と販売

  1. 出展者は、上代30万円分、下代20万円分の本を持参する
  2. 会場では、上代で販売してもらう
  3. 売れ残った分は、下代でバリューブックスに卸してもらう
  4. バリューブックスは、卸してもらった本を上代で販売する
  5. 出展者から見ると、下代20万円分は会場かバリューブックスでさばける。会場で売れた分は、上代の売上になる
持参上代30万円下代20万円
→
会場上代で販売
→
バリューブックス下代で仕入れ、上代で販売

会場で上代15万円分が売れた場合、売れ残りは上代15万円分、下代10万円分。バリューブックスはその10万円で卸を受け、上代15万円分として販売する。会場で1冊も売れなかった場合は、下代20万円分をバリューブックスが引き取る。

韓国・台湾を合わせて10ブース程度を想定する。全量が売れ残った場合の引き取り総額は、下代で200万円。20ブースまで広げ、全量が売れ残る場合は下代400万円、半分なら約200万円が上限のイメージになる。ブース数と引き取り上限にはキャップをかけ、公募の前に確定する。

買い取り後は、バリューブックスのオンラインストアで上代のまま通年販売する。整備中の書店向け卸(目安は上代の8掛け)にも載せる。日本では普段買えない韓国・台湾の本として届ける。

項目 基本の想定 上限のイメージ
1ブースの持参 上代30万円(下代20万円) 同左
会場の販売 上代 同左
バリューブックスへの卸 売れ残りを下代 同左
バリューブックスの販売 上代 同左
ブース数 約10(韓国・台湾) 20
引き取り総額 全量売れ残りなら下代200万円 全量なら下代400万円。半分なら約200万円
販売期間 会期後から約1年 同左
書店卸 上代の8掛け程度 卸を希望する書店へ

4-2. 出展者の集め方

出展者は、条件を示した公募で募る。来たい人が応募できる形にする。それとあわせて、アジアブックマーケットのチームからも、来てほしい出版社・書店に声をかける。声をかけた相手も、公募と同じ条件で参加する。焦点は、韓国・台湾のブックカルチャーが好きな人に届く出版社である。

持参リストは事前に出し、上代と下代が分かるようにする。売れ残りは下代で卸す条件を、公募のときに公開する。

4-3. 発信と読者

会期は2日間でも、引き取った在庫は約1年かけて売る。預けるだけでは売れない。出版社の公募と合わせて、ボランティアチームをアソシエーションの中に組織する。担当を決める。

協力者は、韓国・台湾のブックカルチャーが好きで継続して発信できる人、翻訳書の足がかりを求める出版社の関係者、韓国・台湾の文化に詳しい編集者や書店の関係者を想定する。紹介文の点数は多くなりやすいので、担当、体制、原稿の型を先に決める。通訳と事務のボランティアもアソシエーション側に置き、翻訳の補助に AI を使う。

4-4. 会期側で進めること

5第一弾のあと

まず日本側でやり、今回だけで終わらせない。

6今日確認すること

一緒につくること

  • 仮称の団体を、任意団体として立ち上げる
  • 短縮名を決める
  • 声をかけるメンバーの範囲を確認する

第一弾の担当

  • 出版社公募の担当
  • アジアブックマーケットのチームからの声かけ
  • ボランティアチームとニュースレターの担当
  • 公募要項(ブース数の上限、引き取りの有無、上代30万円・下代20万円、応募に書くこと)

バリューブックス

  • 引き取り予算を確定する(10ブースが全量売れ残った場合、下代で200万円)
  • 引き取り条件、価格、リストの要件を決める
  • オンライン掲載と書店卸の時期を確認する
  • クレジットの正式表記を共有する
  • サイトで KITAKAGAYA FLEA&ASIA BOOK MARKET のチケットを販売する。STORES の決済手数料(販売額の5.5%から)をゼロにし、その分をアソシエーションの経費(コーディネートチームの人件費)に充てる

7まとめ

アジアブックマーケットでは、2日間では本が売れ残る。その困りごとから、年間を通じて本が流通し、発信される母体としてアソシエーションをつくる。バリューブックスが最初のスポンサーになり、余った本を下代で買い切る。第一弾は、2027年3月のアジアブックマーケットである。出展者は上代30万円分(下代20万円分)の本を持参し、会場では上代で売り、売れ残りは下代でバリューブックスに卸す。公募と声かけ、ニュースレター、読者のネットワークは、この団体の活動として続ける。チケット販売で STORES に払っていた手数料はゼロにし、その分をアソシエーションの経費に充てる。